人が死ぬとき、それは三度ある。
一度目は、心臓が止まったとき。
二度目は、火葬や埋葬をされ葬られたとき。
そして三度目は、人から忘れられたときである。
こんな言葉を聞いたことがあります。
僕の崇拝する神漫画、ONE PIECEでも、チョッパーの師匠、Dr.ヒルルクが似たようなことを言っていました。
リメンバー・ミーというピクサーの映画、僕はいたく感動しましたが、それもこういった死生観がテーマになってました。
何故だか、不思議とこういうことは重なるもので、命と向き合う機会が先週だけで何回かありました。
人は、自分の最期を悟ったとき、必ず誰かのことを考える。
どんなに汚い生き方をしているやつでも、こればっかりは他人を想うんだと。
僕はそう信じて止みません。
彼女は、僕が成人式をした翌月、20歳の2月に家にやって来ました。
人見知りなようで、それはそれは怯えていました。
先に家にやって来て、それまでうちの一人娘だった姉さん犬に足蹴にされていました。
端っこにうずくまる日が数日続いた。
それでも、母や弟のサポートもあり、ゆっくりと前田家に打ち解けていきました。
姉さん犬に嫉妬されながら、餌を取られながら、何とか馴染もうとしてくれました。
家族もなんとか彼女たちに仲良くなってもらおうと努めました。
3ヶ月程たち、姉さん犬にも母性のようなものが目立ち始め、なんだか前田家のルールを教えているような、一緒に行動することが多くなりました。
彼女も嬉しそうにしてました。
彼女と打ち解けるのに、一番かかったのは僕です。笑
生まれ持った殺気のようなものがあるのか、それとも同じ動物類として見られているのか知りませんが、昔から僕は動物と仲良くなるのに時間がかかります。あと子供もね。
まじで半年くらい家族で僕だけ、帰宅するや否や狂ったように吠えられました。
僕も僕なんでアホみたいに応戦して、がおー!とか言ってました。笑
アホですね。
何とか、なんとか、噛まれながら吠え合いながら、徐々に距離を縮めました。
一緒に散歩も行けるようになったので、一度出てみると、彼女は家のガレージだけで一時間半回りました。
いや何動物の散歩?
僕は気が狂いそうになりながら同じガレージでの時を過ごしました。
彼女はクッションでくつろぐのが好きでした。
僕がソファで寝ていると、枕にしているクッションに添い寝をしてきました。
邪魔だよと言いたいとこですが、これは不思議と眠れるんだな。
頭を撫でられるのが好きで、撫でまくってからふと止めると、彼女の方から空いた手に頭を擦り付けてきました。
これが可愛くて、この僕が約束してた飲み会に行くのをやめたことが一度だけあります。
3歳で家にやって来たので、当時11歳の老犬であるチェリーが逝ってしまった後の前田家の精神的支柱になるのかななんてことを考えてました。
もちろんこれは僕が勝手に思ってただけです。
彼女は、尿毒症からの急性腎不全で、先週のとある朝、亡くなりました。
うちにきて6年ちょい。
8歳だか9歳だか。
即死でおかしくない数値らしかったんだけど、入院する朝まで普通にごはんを食べて、弱いところを見せなかった。
夕方から入院をして、翌々朝まで頑張ってくれました。
点滴頑張ってる姿はまじで忘れられないな。
チェリーはもうボケてしまってるので、急に相方がいなくなっても騒ぐようなことはないです。
でもどこか寂しそう。気付いているんだと思います。
ずっと考えます。
よくいるワンちゃんのように、飼い主の懐に飛び込んできて顔をペロペロー!なんてしない犬だったので。
本当にうちで幸せだったんだろうか?ってのはずっと考えちゃいますね。
ボウズにするのとかはやめてほしかったのかな?
僕との散歩はガレージだけで良かったのかな?
母とは色々出掛けてたけど、僕ももっと出掛けたかったな。
撫でる強さは丁度良かったかな?
不便はなかっただろうか?
絶対に忘れないし、僕はあなたの話をこれから出逢うであろう皆にしていきます。
駿ちゃんベティーちゃん珍道中なわけで、エピソードはめちゃあるんだ。
まさかこんなに早くいなくなるとは。
死は誰の隣にもあることを、奇しくも彼女の身をもって教わってしまいました。
でも僕の中で、家族の中で、ずっと生き続けます。
死なないよあんたは。
ありがとう!めちゃ好きでした。
あなたはどうですか。
また会おうベティー。
奥の写真がベティーだよ!可愛いだろ!
手前はチェリーだよ!まだいくなお前は!
来週からはブログ休みません!!笑
すんませんふざけたブログは来週!笑
今回は報告までにです。
色々あったが、本格再開だ。
前田 駿
1993年5月16日生 26歳/富山県生→埼玉県育ち
埼玉県立坂戸高校→私立武蔵大学
2016.3 某食品卸売商社→2016.8 (株)SoftBank
→2018.9 外資系金融機関
前田LIFE
世を巻き込み、喜ばせ、死んでいきたいです。 Now or Never.
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